地獄に落ちた先祖が戻るお盆

地獄に落ちた先祖が戻るお盆


お約束ネタで恐縮ですが。う●ちじゃないです、マカームです。

タイ語講座へ行ったら、マカーム(タマリンド)のお菓子が置いてあった。これ、甘酸っぱくて美味しいよね~。
そして、”おこし”みたいなものもタイのお菓子。G先生曰く、地獄に落ちた先祖が帰ってくるお盆の時期に作られるお菓子とのこと。

地獄に落ちた・・・って。。。

ソンクラーンが天国に行った先祖が帰ってくるお盆で、今頃の時期?に行われるวันสารทเดือน10(ワンサートドゥアンシップ)は地獄に落ちて「背が高くなる罰などを受けて苦しんでいる先祖」が帰ってくるお盆なんだそうだ。

背が高くなる罰????

その背の高さはヤシの木くらいの高さなんだそうだ(さすが、物差しがヤシの木)。そんなに高いと食べ物を食べるのにも苦労する、という事なんだと。←あくまでも現世の生活の高さが基準らしい。
で、その霊を慰めるために細長い櫓を組んでその上にお供え物(食べ物)・宝物を並べ、櫓を支える支柱に油を塗る。

油を塗る????

ツルツルすべるその支柱を子供達などが競って上り、人の肩の上に人が上るような形で最初に到達した人が宝物を手にし、沢山のお供え物はみんなにばら撒くんだって。
それを食べると健康でいられる、という事になっているそうな。

面白いねぇーーー。

地獄からのご先祖は、そうやって祭ってあげないとへそを曲げて、今生きている親戚達に呪いをかけるんだって。

・・・なんちゅー先祖だよ・・・。

で。
その先祖たちが地獄に帰る際に乗って行くのが、この「イカダ」の形をした”おこし”なんだってー。
日本は「馬」に見立てたきゅうりやらなすやらでご先祖様が帰るんだよね。ここに日本とタイの、共通する文化と異なる文化が交錯していて面白い。

タイは河の文化なので、昔の生活の基本的な移動手段が「舟」。
日本は道の文化なので、昔の生活の基本的な移動手段が「馬」。

でも、お盆はお盆。

面白いねぇー。

因みにこのお盆のお話についてはG先生からの情報なので、正確なのか否かは確証ないですが。

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