ダルニー奨学金

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ダルニー奨学金で、タイ人の子の学費里親になることにした。
旅の大先輩S氏を通じて以前からそういう奨学金の存在は知っていたけど、なんとなく先送りにしていたんだよね。
ちゃんとその子に使われているの?とかいう疑念はつきものだけど、その子の通学している様子が伝わってきたり、1年間1万円という金額も妥当だと思うし、やってみようと思ったんだよね。

かの有名な永山死刑囚が「無知だったから犯罪を犯した」とかいう内容のことを言っていて、だからといって犯罪はいけないけど、確かに基礎教育がきちんと受けられたか否かはその人の人生の大きな部分を左右すると思う。

どんなに優秀な素材でも、芽を出せるだけの素地を整えてあげなければ芽を出すことさえできない。特にアジアの貧しい地域の子は、人身売買・麻薬・売春・暴力・死、そういったものがすぐ目の前にある。
教育を受けられるか受けられないかでどれだけその子の未来が大きく変わるか、というのは想像に難くない。周りの物事を関連付けて考えたり、広い世界を視野に入れて行動したりできるか否かの重要なポイントだろう。

優秀な子だったら、中学業後さらに高校で奨学金をもらい、さらにその後に海外留学を経て、母国の為に役に立つお仕事に就くことだってある。そんな偉人にならずとも、地域全体のボトムアップに繋がるのではないかと思う。
日本は教育が当たり前になっているからそのありがたみが薄れてきているけど、学校に行きたいのに行けない子がタイやアジアには沢山いる。

流行の服を買ったり、世間に煽られて無駄遣いすることを考えると、ちょっと我慢すれば我慢できる物を積み重ねて一人の人の役に立てる方が、お金も喜ぶんじゃないかと思う。それによって生み出されるだろう効果を想像するだけで十分納得できる。
偽善とか思う部分もあるけど、結果として実際にそれで少しでも役に立てるのであれば、なんだかんだ言い逃れしてやらないよりはやった方がいいんじゃないかと思うし。

実は私も諸事情により大学卒業が危ぶまれた事があったんだけど(私は悪くない!)、あの時にもし卒業できていなかったら今の環境があっただろうか、と思うことが多々ある。
きっと全く同じではなかっただろうね。

数ヵ月後に、私の里子になった子の写真などが届くらしい。
楽しみだ。

これで奨学金のプロジェクトに何か汚職的なものがあったら、ガックリきちゃうよね(笑)。
ないと思っていますが。

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