タイの里子支援事情

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これはちょと切ないお話です・・・。

とある方が偶然バンサワイを通じてメールを下さり、その方のタイにいる里子さんとのやり取りをお手伝いすることになりました。
里子さんへのお手紙、里子さんからのお手紙のタイ語の翻訳をしました。
G先生にも相談して送金の方法を色々と検討したのですが、学校の先生にお手伝い(立会人)してもらうのが一番良いのではないかという事で、学校を調べて先生方に英語でお手紙を出しました。
それを里子さんへ伝えると、里子さんが先生に手紙の件を確認したそうですが、先生の方からはお手伝いしたくない(手紙が届いていたのかどうかも確証がないですが)との返事があったそうです。
G先生曰く、タイの貧しい地方では誰もが自分の事で精一杯で、時に先生といえども非協力的な場合もあって止む無し、とのこと・・・。

困っていた所、里親さんの所へ里子さんの近所に住むというイギリス人男性からメールが届き、色々と取り持ってくださいました。
英語のメールは私でもすぐに翻訳できるのでかなりスムーズに1回目の送金はできたのですが、里子さんと里親さんとの間で支援の条件としていた「毎月、残高や生活の状況を報告すること」という事が、送金後、一度も守られることはありませんでした。

元々、某機関を通じて中学卒業までの支援をされていた所、卒業後も引き続き個人的に支援したいと里親さんがご相談なさったことから始まったことなので、本当に悲しいです。
実際に現地で里子さんの生活ぶりをご覧になって、これでは本当にかわいそう、と、この不景気で大変な中で支援をされていました。

一方でこういう結果になってしまう可能性もあると、私の中では少し予感もありました。タイの人と関わりあって来た中で様々な話を聞いたり、実際に面倒なことに巻き込まれたりして、経験上、想定の範囲内ではありました。
ですがやはり、善意を届けるのをお手伝いしたいという気持ちもあり、お手伝いするにあたり里親さんにもタイの事情をご説明してありました。

お国柄の違い・生き方の違いで、どうしても理解できない部分があったり、心を痛める事もあります。当人には大きな悪意が無い場合もあります。

タイで里子さんを支援する際、信頼のおける団体を通じて行う方が良いかと思います。団体を維持するコストもかかりますが、色々な面で不都合が生じにくいことは確かです。

・送金の方法(為替等含めて)
・現金の管理
・資金使用用途の管理
・里子本人との通信(翻訳の問題、里子が負担する切手代の問題等)
・支援金の適正金額の把握
などなど。。。

今回、お手伝いをさせて頂いて初めて知ったこと、直面した問題も沢山ありました。私も貴重な体験をさせて頂き、感謝しています。

まだ里子さんと里親さんの関係については終了していないので、好転することがあれば本当に嬉しいのですが。。。

貴重な体験でしたので、支援などにご興味ある方のお役に立てればと思って書き残しました。

バンサワイでも少し前にUPしています。

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