真面目な時事ネタです

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最近ニュースを賑わせている、あの、〇〇一級建築士問題。そして民間検査機関、○○ホームズ。これで一気にまた建築・不動産業界の信用が崩壊だよ。

私の父は脱サラしてバブルの直前くらいから不動産会社を経営していた。昔から世間で事件が起きると”不動産会社社長○○容疑者”という文言が多く、「オタクも不動産会社ですよねぇ」みたいに言われ、嫌な気分になった。ましてバブル崩壊以後は不動産会社というとなんか、こう、悪の権化のような(笑)。いや、冗談じゃなく。

いろいろあったものの、私も宅建を取得したので某大手デベロッパーに就職し、一生懸命マンションを売ってきた。家族にとって「家」を買う事の重大さ、そこに描いている夢の大きさを実感できたし、お客さんと一緒に悩み問題を解決し、いい勉強をさせてもらった。

販売していた当時ちょうど住宅性能評価制度が有名になり始め、お客さんからも”性能評価は?”って突っ込まれる事が多かった。
私の勤めていた会社は本当に自社のマンションには自信を持っていて、お客さんも建築に詳しいゼネコンの方や不動産関連の方が多いという、誇れる会社だった。私の同期も建築に在籍しているし、社内の研修では先輩たちが建築に素人の私達にも、懸命に自社の建築に対してのコダワリを説いてくれた。(実際、建築マニアみたいな社員が多かった・・・因みにコンクリートマニアとかがいたらしい。)

住宅性能~については、その検査に多額の費用がかかり、結局はそれがお客さんへの販売価格に乗せられることになる。自信を持って建築したものなのだから評価が付けられようが付けられなかろうがモノは同じであり、そのことを伝えようと、素人ながらに精一杯マンション構造を勉強して、お客さんにお話した。

マンション分譲には殆どの場合”売主”と”販売会社”が存在する。売れ行きが芳しくないと売主は販売現場を訪れてプレッシャーを与える。また、販売会社内では売上だけを目標にするため、成果報酬型の給与体系でたくさんの販売員を使い捨てにすることもある。そんな販売会社の社員に、私は間接的にいじめられてきた。当時は「あそこは性能評価やってない」というセリフも、お客さんにはなかなかの強い押し文句だったらしい。(その他ある事無い事言われたと思われる)

私の勤めていた会社は”売主=販売”だったので、お客さんからの要望や提言なども直接取り入れられた。だって、売主にヘコヘコすることはないのだから。
ある時は、からだの不自由な方が購入を希望されていたので、マンションの共用部分にまで変更を取り入れたこともあったくらいだ。
だから私は、自信を持ってマンションを売っていた。

なのに、なんなんだ!?
あの、民間検査機関は?

更地の状態から現地に足繁く通い、愛情を持って売ってきたマンション。良いモノを少しでも余分なコストをかけずに売ろうとしていた私達を苦しめた「住宅性能評価」の一言・・・。
なんだったのよ??

そんなものの為に私達は苦しめられ、お客さんは惑わされていたと思うと腹立たしい。
被害に会われた方々が、一日でも早く解決の道を開く事ができるように願うばかりです。これは行政にも大きな責任があると思う。
人を非難して責任追及する時だけ勢いのある政治家の皆さん、自分達の足下からメスを入れてみては如何でしょうか。

自分の売ったマンションは絶対に大丈夫なはず!と今でも自信を持っているけど、やっぱり少し不安になって(元)会社のHPをチェックしてしまった――もちろん、大丈夫でした。
私は今でも自分の売ったマンションのお客様を全員覚えてます。みなさん、とても幸せそうな顔でご入居されていた。あの笑顔が壊されるなんて、本当に、許せない。

これで不動産・建築業界の信用が失墜した事は間違いなく、不動産に馴染み深い私としては非常に遺憾。ビルやマンションが大好きで、自分の建てたビルの内装を自らやっていた父、それを子供ながらに手伝っていた自分・・・そんな気持ちも踏みにじられた気分です。
そしてまだまだ業界で頑張っている私の知人・同僚達の苦労が目に浮かぶようです。
心が痛い。

(*きちんと性能評価されている建物の方が多いと思いますけどね――むしろ、そうじゃないと困ります)
(*あと、不動産”販売会社”で良心的な所も、もちろんありますよ!)

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